子どもの「読み聞かせ」の悩みで多いのが
「せっかく子どもに「読み聞かせ」を始めても、飽きてしまって続かない。」
という悩みです。
うちの子もじっとしているのが苦手でした。
子どもの集中力は長くは続きませんので、短い時間の「読み聞かせ」でも、飽きさせないための工夫が必要なんですよね。本の選び方をちょっと変えただけで、驚くほど効果がありましたよ!
この記事では、子どもが飽きない読み聞かせのために、実際に効果のあった本選びのコツを3つご紹介します。
1 子どもの好きな本を「選ぶ」ではなく「選ばせる」のがおすすめ
大人でも、つまらないと思った本は飽きて読まなくなってしまいますよね。子どもなら尚更です。
1番のコツは、子どもが読みたい!読んで楽しい!と思える本を選ぶことです。
「子どもが気に入った本」なら何でもOK
「子どもが」というところがポイントです。子どもなりの「こだわり」があるのか、親から見れば似たり寄ったりの内容の本でも、本によって全然反応が違うということがありました。
例えば、うちの子どもは電車が好きでした。でも「電車が載っている本なら何でもいい」というわけではなく…
好きな電車が載っている本でも、気に入らなければ「読み聞かせ」をしようとしても全然のってきません。
同じ電車でも、絵なのか写真なのか、絵の雰囲気、本の大きさや紙質など、本によって特徴があるので、子どもにとっては「同じ」じゃないんですよね。たしかに絵本と図鑑では全く印象が違います。
好きな乗り物や動物、キャラクターなどが載っているというだけではなく、その本を「子どもが」好きだと感じることが大切なんだと思いましたので、どうぞ本選びの参考にしてくださいね。。
本にはよく対象年齢の記載がありますが、対象年齢は気にしなくてOKだと思います。
試しに対象年齢を気にせず、いろいろな本で「読み聞かせ」をしてみたところ、子どもが気に入って読んだ本は、子どもの年齢より対象年齢が上のものも下のものも、ごちゃ混ぜでした。
対象年齢はあくまで目安にすぎないと割り切ってよさそうですよ。
・対象年齢は気にしない
親が選んでいませんか?ポイントは「選ばせる」こと
失敗しがちなのが、子どもが喜びそうな本がわかっているからと、勝手に選んでしまうことです。
喜んで読んでくれればもちろんOKなのですが。
成長に合わせて子どもの興味や好みも変化していきます。
わたしはその変化に気が付かずに、せっかく好きだったシリーズの本を買ったのに、「それはもういいの」と拒否されてガッカリ…なんてこともありました。
また、無意識に親の希望がや選択条件が入り込んで、子どもの好みとずれた本選びをしている場合もありますよね。
わたし自身、「どっちがいい?って聞くけど、結局ママが好きな本を選んでいるよね」と、子どもに言われてハッと気づかされたことがあって。
子どもが発する正直な声に、耳をすませることが大切だと感じた出来事でした。
親が読ませたい本より、子供が興味・関心をもっている本を「子どもに」選んでもらえば、好みにピッタリの本が選べる上に、自分で選んだ満足感も得られると思います。
「いい本を選べたね」などと声をかければ、自分の選択を親が認めてくれたうれしさも加わり、どこか誇らしげでした。
自分で選んだ本は「読み聞かせ」するときにも、飽きずに楽しんでくれましたよ。(しばらくは…ですけどね。)
・親の選んだ本を強制しない
紙の本がおすすすめ
電子書籍もありますが、紙の絵本の方がいろんな楽しみ方があると思います。
まだ絵の意味やストーリーがわからない赤ちゃんや、文字の読めない幼児のときでも、ページを一緒にめくることを面白がっていたことを思い出します。
めくると音がしたり、ページをめくったり戻したりしたときに、ガラッと絵が変わるのが楽しいのか、「まだするの?」と根負けするくらい、何度も繰り返すこともありました。
紙の絵本の方が、一緒に触ったりめくったりできて、親子のコミュニケーションも取りやすいと感じますので、おすすめです。
ポップアップ絵本や、仕掛け絵本など、音が出たり、触って楽しめる絵本は、料理のスパイスのような役割りで、本選びに取り入れると「飽きない」効果抜群でした。
子どもは体験が好きなので、見る、聴く、触るなどいろんな感覚を使って体験できる本は、おもちゃで遊んでいるような感覚で楽しめるんですよね。
「読み聞かせ」のときには、「こっちにもあるよ」「ここも押してごらん」など、ちょっと子どもが気が付かなそうところや、使い方を教えてあげると喜びましたよ。
優しく引っ張ることを教えても破ってしまうこともありますが、一緒にテープを貼って修理することで、子どもなりに大切に使うことも学んでくれたと思います。「ごめんね」と声をかけていたりして、ほほえましかったです。(家の本の場合です。どこからかお借りした本の場合は、破かないように細心の注意が必要ですね。)
2 本屋や図書館で聞いてみよう
どの本がいいかよくわからないときには
どうやって選べばいいの?
子どもに聞いても「何でもいい」「よくわかんない」と迷うときには、本屋さんや図書館の司書さんに相談してみるのもおすすめです。
たとえば「こんな本がないかな?」というイメージはあっても、たくさん並んでいる本の中から、パッと希望通りの本を探し出すのは難しいですよね。
探し出すまえに、疲れてあきらめちゃいそうです。
そんなときは、本屋さんや図書館の司書さんに希望を伝えて相談すると、専用の端末で検索してくれたり、探す棚を教えてくれたり、幅広い知識の中から具体的な本を紹介してもらえたりして、とても助かりましたよ。
その図書館にない場合、地域内の他の図書館にあるかも探せて、取り寄せもできます。
子どももわたしも本屋さんや図書館が好きで、よく足を運んでいました。
できれば、実際の本を見て、本の大きさ、紙の質、色合いなどを見ながら選びたいですし、本屋さんや図書館に行くメリットは大きいと思います。
お気に入りの作家やシリーズもの、ジャンルなどがある場合、本屋さんや図書館では、本が分類されて見やすく並んでいるので、お目当ての種類の本を選びやすいです。
迷うときには、長く読み継がれているロングセラーの本の中から、決めるのもおすすめです。
ロングセラーの本は、長い期間にわたって多くの人から愛され続けてきた本ですので、人を惹きつける魅力たっぷりの本が多いからです。
また、ときには「読み聞かせの会」のようなイベントに参加するのもおすすめですよ。子どもの知らない本の世界に出会えることもあり、気分転換にもなると思います。
子どもが自分では選ばない本に出合えたり、他のお子さんの反応を見ていっしょに楽しんだり、家での「読み聞かせ」にはない新鮮な時間が過ごせたなあと思い出します。
・ロングセラーの本、好きなジャンル・作家・シリーズものから選ぶと失敗が少ない
・「読み聞かせ会」のようなイベントもある
3 「読み聞かせ」と実体験を結びつける
季節のイベント、お出かけや旅行など、生活の中で身近に体験できることに関連した本を、「読み聞かせ」の題材にすると、変化をつけられますよ。
季節のイベントに関連した本を選んで体験してみよう
日本には四季があり、季節の移り変わりを楽しむことができますね。
1年を通して、お正月、節分、お花見、七夕、盆踊り、お月見…など季節ごとにいろいろなイベントあるので、子どもとの話題作りにピッタリです。
子ども向けに、季節や行事がわかりやすく書かれている絵本を見て話をしたり、
絵本の中に出てくることの中から、簡単にご家庭でもできることを、子どもと一緒に試してみたり。
たとえば、子どもの日に菖蒲湯(しょうぶゆ)にする、七夕にお願い事を書く、お月見団子をいっしょに作るなど、何でもいいと思います。
本を読んで、一緒に体験して親子のコミュニケーションも取れ、日本の伝統や行事を知ることもできれば、一石三鳥ですね!
忙しいと時間もないし、わざわざ季節の本を探すのがちょっと面倒!というときには、
1年分の季節の行事が載っている本を1冊用意しておいたり、
365日毎日1話ずつ読んでいくタイプの本なら、その月のページをめくるだけで、季節にちょうど合った話題が出てきて便利でした。
国際化がどんどん進んで行く中で、将来、外国の方から日本のことを聞かれることもありそうですよね。小さい頃から自然に日本の文化に親しんでおくことは、そんなときにも役に立つかもと、ちょっぴり期待しています。
・日本の文化を知ることにもつながる
お出かけや旅行関連した本を読んでみよう
お出かけや旅行に行くときには、「読み聞かせ」のときに、行き先の地図や農産物、観光、キャンプなど、絵や写真が載っている本を見るのもおすすめです。
行き先のガイド本でもいいですし、地域別の特色やいろんな体験の仕方がまとめてある本を図書館で借りることもできます。
本を見ながら、行き方や行く場所などを、いっしょに見たり考えたりするのは楽しく、
子どもが調べ方を覚える練習にもなりましたので、ぜひお子さんとやってみてくださいね。
本ではないですが、子どもが電車が好きで、電車で出かけることが多かったので、新幹線や特急などの時刻表を見るのも好きでした。
お出かけ前なら、ワクワクした気分で読むのも楽しいですし、
旅先に持って行ったり、帰ってきた後なら思い出といっしょに、実際の体験も加わると、本の内容が2倍、3倍楽しめますよ。
余談ですが、写真を台紙などに貼って、感想やちょっとした説明をつければ、簡単な旅行記の出来上がり!
なかなか作る時間がありませんでしたが、夏休みの宿題に子どもが作ったものは、その後、何度も取り出しては、「作っておいてよかったな~」と眺めていました。
「遊べる」本も使える
身近なもので体験できることを紹介している本も、子どもの好奇心をくすぐって、飽き防止に効果的でした。
簡単な工作や、ちょっとした実験・手作りを楽しんだり、折り紙やあやとりなど。
体験自体は「読み聞かせ」の時間とは別にするとして、「読み聞かせ」の時間には眺めながら、「してみたいこと」の話をすると、「いつする~?」とノリノリでした。
「やってみたい!」と乗り気だったことは、熱の冷めない内に本を見ながらやってみると、「今度はなにしよう?」と次につながっていきますよ。
まとめ
子どもが飽きない「読み聞かせ」のために、実際に効果のあった本選びのコツを3つまとめました。
「読み聞かせ」の時間がつまらなくて、本を読むのが嫌いになってしまったら残念ですよね。
子どもが飽きないためには、「読み聞かせ」の時間を楽しい!と思ってくれることが一番です!
そして、楽しくコミュニケーションを取りながら、
ときには、本と体験を結びつけて楽しむこと。
最後に、子どもが疲れていたり気がのらないときには無理をせず、せがまれたら応えてあげる!という気持ちで接すると、長続きしやすかったですよ。
本選びに悩んだら、ぜひ試してみてくださいね。